いつも読んで下さってありがとうございます。2月、冬本番ですね。

 さて、最近ぴあのさんとお話ししていて、この連載で扱うおもちゃについて、私自身がより深く考える機会を持ちました。具体的なおもちゃを今後も掲載していく上で、ぴあのさんと一緒にご紹介するおもちゃには、選んだ背景にどんな考えがあるのか、赤ちゃんに手渡していくおもちゃにどんな思いを込めているのか・・・。そして、そんなことを、皆さんにも一度ゆっくりお話しする機会が欲しいと思いました。そこで、ぴあのさんとも相談した結果、5回に渡って、特集記事を持つことにしました(モビールのご紹介を楽しみにしていた方がいらしたらごめんなさい。でも、特集にもモビールが写真付きで登場するところがあります!)。
 

 この特集は、皆さんがおもちゃを選ぶ時に、ふと思い出して頂きたいようなことを書きたいと思っています。いつもより少し固い印象のお話になるかも知れませんが、特集の全5回をおつき合い頂けたら嬉しいです。

 特集:「赤ちゃんに「本物を」って?「ほんもののおもちゃ」ってなあに??」(1)

 以下は、ぴあのさんと何度かやりとりして、あれこれ沢山お話したことをコンパクトにまとめたものです(これまでもこれからも、全ての文章はぴあのさんにHP掲載前に読んで頂き、内容にご同意頂いていますので、その点はご安心下さい)。

 「子どもが伸びるおもちゃを」「効果的な知育玩具を」と、ある日突然思い立ってお店を尋ねてこられたお客様が以前いらっしゃいました。お店を尋ねて下さることはとても嬉しいですし、どの時期でも、良いおもちゃを与える時期として遅すぎる時期はないのかもしれません。でも、やはりできることなら、赤ちゃんの時代から、数は多くなくてもいいので、1つでも本物のおもちゃを身の回りに置いてあげてほしいものです。ぬいぐるみオルゴールや、ニキのおしゃぶりのご紹介の時にも少し触れましたが、お母さんのおなかの中にいる時から、赤ちゃんの世界との関わり、赤ちゃんのこころの育ちは始まっています。ただ、当たり前すぎることのようではありますが、良いおもちゃがそこにあるだけで、お子さんのこころが、いい風に育ってくれる、ということではありません。やはり、そのおもちゃを介して、赤ちゃんが親や大人と一
緒にものを見つめたり、何かに気づいたり、作ったり壊したりして、「おもちゃで一緒に遊んだ経験」のないお子さんには、突然「良いおもちゃ」を与えたいと思っても、また実際に与えても、お子さんの方が戸惑ってしまうことが多いようです。(親御さんの方も「与えてそれでどうすればいいのか」で困ってしまうこともあるようです。)
 

 「良いおもちゃを与えれば自動的に良い子が育つ」訳ではなくて、お子さんはおもちゃを介しての人との丁寧な・暖かい関わりの中で、お子さんの中の気持ちやこころを育てていかれます。
 *たなべ注:ぴあのさんのことばに「おもちゃで一緒に遊ぶ経験」とありますが、ママと赤ちゃんがスキンシップをとりながら楽しむことが一番大切ですし、「一緒に楽しく遊ぶ経験」がまず大事なことですよね。



  「おもちゃで一緒に遊ぶ体験」で、ママと赤ちゃんが同じものをみつめて、一緒に何かに気がつく遊びの例として、一つ写真を。1歳3ヶ月の次女と私が遊んでいる場面です。特別なおもちゃがなくても、ぴあのさんのおもちゃで遊んでいる時と同じ位良い顔をしていますよね!サンドイッチ用のパンの空き箱を、すりガラスのようにして、いないいないばあをしています。






 おもちゃで一緒に遊ぶ体験」にはもう一つ面白いお話があります。うちの長女と次女は、愛犬にも随分優しく、根気強く関り遊びをしてもらいました! 写真は長女が0歳3ヶ月の頃、愛犬にキャッチボールをして遊んでもらっている場面です。彼は鼻先でちょんと上手に赤ちゃんの前にボールを転がしてくれています。ちなみに、この赤いゴムボールは、犬用のおもちゃで、自分の持ち物を赤ちゃんに貸してくれているのです。愛犬も家の子ども達の育ての親?ですね。


「ぴあの的に考える、赤ちゃんにとっての、ほんもののおもちゃ」の条件ってなあに??

(1)大人の思い入れだけでなくて、第一に赤ちゃんが、興味・関心を強くもってくれるもの
(2)安全な設計で、赤ちゃんが口に入れても安全な素材や塗料を使って作られたもの
(3)色や形がきれいで、手ざわり・動き・音がやさしく伝わるもの
(4)1つの決まった遊び方だけでなく、つのおもちゃで色々な遊び方ができ得るもの一概に木のおもちゃだけが本物といわけではないと思っています、とのこと

 (4)には、つのおもちゃで色々な遊び方ができ得るもの、といことを本物の条件のひとつにしてありますが、つのもので他の何かに発展し・展開するよ「広がりを持つおもちゃ」以外にも、「本物」はもちろんあります。例えば、パズルのよに、相対的に世界をみてつの枠にじっくりと収めていくよな遊びも、ある時期のお子さんにとってはとても大切なので、(4)のよに条件を絞るのは、実はとっても難しいのですが・・・。
 

 特集の続きでは、「ほんもののおもちゃ」についてもう少し内容を深めながら、この4つの条件について、もう少し皆さんに分かりやすくイメージして頂けるように、具体例のおもちゃの写真を楽しんで頂きながら、お話を続けていきたいと思っています。どうぞお楽しみに。

 



 

(文責:たなべ ともえ)

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